羽毛布団の持つ保温性や使用感に縫製方法が関係する、と断言できるのは、羽毛と側生地の特性を上手に活かすからです。生産を海外で行ったものを見てみると、布団の一部をちょっとずつ止めていることに気付きます。この特徴は安価な羽毛布団か、ヨーロッパから過去に輸入された羽毛布団に見られる特徴です。
この特徴が見られる羽毛布団は、長期間の使用に耐えられず、使っているうちに内部の羽毛が移動して片寄り始めます。中の羽毛が移動してしまうと、その偏りを叩いて戻す必要が出てきますから、余計な手間がかかってしまいます。
なぜそんな作りになっているかと言えば、わざと内部の羽毛を動かすことで気候に応じた使用感を享受する為なのですが、四季のある日本は温暖の差が激しいので、そうした特性は使用の際不便です。日本で羽毛布団を使用するなら「立体キルティング加工」という縫製加工方法が適しています。1つ1つ小さな升目を立体的に縫製することにより、羽毛が片寄ることもなく、空気も充分に含まれますので、保温性も抜群です。
また、羽毛布団の種類も製品選びの際の判断基準の1つと言えるでしょう。ツインキルトと呼ばれる加工方法で製造された羽毛布団は、生地の表と裏の間に布をもう一枚挟み、上下二重構造にすることで、更に空気を含みますので、それだけ暖かさもアップしています。つまり掛け布団と肌掛け布団を合体させたような構造ですから、暖かさも2倍になるということです。
最近は「オールシーズン二枚重ね羽毛布団」が注目を集めています。この羽毛布団は、合いの掛け布団と肌掛け布をホックで止めて使うようになっています。それぞれ単品で使用することも可能ですし、春や秋には合いの掛け布団を、夏場には肌掛け布団を使うことができます。
そして、寒い冬が来ればフックでこの2枚を留めて合体させることで、ツインキルト加工のようにたくさん空気を含んで保温性を高め、心地よく使用することができる利便性に富んでいます。収納に関してもそうスペースを取ることはありませんので、現在の日本の環境には適した加工方法になっています。