羽毛布団の中身となる羽毛も重要ですが、肌にじかに触れ合う側生地に使用される布も、布団選びの際の大切な判断基準となります。羽毛布団には様々な素材が材料として使われますが、材料によって特性はばらばらです。まず、安価な化学繊維は吸湿性に乏しいのが問題で、静電気が頻繁に起こりやすい難点もあります。
値が張るだけに肌に優しく柔らかい素材の絹は、残念ながら耐久性に関しては保証できません。絹は吸湿性に優れ、織り方次第で非常に触り心地が柔らかくなる特性を持ちます。綿の中でも、特に超長綿と呼ばれる素材は繊維が長いのが特徴で、最も優れた羽毛布団の側生地だと評価されています。
なるべく細い糸で織った方が側生地の柔らかさが増し、しなやかな布地に仕上がりますが、極細の糸で織られた超長綿は綿100%という非常に柔らかい布地で、羽毛との相性は抜群です。また、羽毛布団の側生地の質感や温かみは布地の織り方によっても異なります。特にしなやかで手触りが良いのはサテン織りと呼ばれる織り方で、羽毛布団との相性は最高だと言われています。
他に、綾織り(ツイル)や朱子織り(サテン)など、生地の織り方にも色々ありますから、触り心地をチェックし、ご自身にぴったりくるものを選ぶのがオススメです。更に、1インチ四方に縦糸と横糸が何本織り込まれているかという「打ち込み本数」次第でも、側生地の触り心地に差が出ます。打ち込み本数が多い程密度も高くなり、身体へのフィット感も上がる為、暖かさを維持することができます。
あるいは、「ダウンプルーフ加工」という織り目をスチームでプレスして潰す特殊な加工が施された側生地は、羽毛も出にくく、通気性も保ちやすくなり、ダニが入り込む隙間もないぐらい高密度の織り目に仕上がります。